TOEICという麻薬
先日受けたTOEIC Listening & Reading のオンライン結果が出ました。
受験直後の感想では
リスニングが難しかったと書きました。
一方リーディングはワンチャン満点あるかも?
と、書きはせずとも密かに期待していたのですが、結果は同点。
よくわかりません笑
人によってはこのもやもや感が良くも悪くも
くそ!今度こそは!と次の受験へと駆り立てるのかもしれません。
案の定、もうすぐ次回受験の申し込みが始まります。
非常に上手い戦略ですね。
私もかつてこの戦略にハマっていた時期がありました。
私の人生初TOEIC受験は2005年くらいだったと思います。
点数は680点でした。
そこから年に最低1回、多い時で2回の受験を重ね
2013年に960、奇しくも今回の点数と同じ点数まで登り詰めました。
当時としては遂にここまで辿り着いたか!
と感慨深いものがあったのですが
では当時英語がペラペラだったかというと
全くそんなことはありませんでした。
むしろリーディングとリスニングしかやっていなかったので
スピーキングは相当疎かで、TOEIC高得点の割には
全く喋れない、という劣等感に苛まれ続けていました。
それでも800点超えたら喋れるようになるはず!
900点超えたらペラペラになれるはず!
と、TOEIC公式の謳い文句であった
ノンネイティブとして十分なコミュニケーションが取れる
という純ジャパ・留学/海外滞在経験無しの自分には
喉から手が出るほど欲しい裏書きに憧れ
いつかはペラペラになれると信じて
TOEICを一心不乱に受け続けていました。
当時の自分にとってはまさに麻薬のようなものであったと思います。
たださすがに960まで辿り着き
その時点で英語が喋れていない自分に気が付くと
ひょっとしてTOEICの勉強をしているだけでは
英語を喋れるようにはならないのかも?
と疑念を抱き始めるもので笑
そこでようやく麻薬から解放され
スピーキングを鍛える方向へと舵を切ることができました。
今ではTOEIC Listening & Reading は2年に1回ほど
定期メンテナンス的な位置づけで受験をしています。
個人的にはアウトプットのレベルはインプットのレベルに制約される
つまり
スピーキング・ライティング力 ≦ リスニング・リーディング力
という不等式が成り立つと思っているので
アウトプットを鍛える前にインプットを鍛えるのは
方法論的には間違ってはいなかった、
つまりTOEICを受け続けたこと自体は
無駄ではなかったとは思いますが
あまりにもその期間が長かったなあと多少の後悔はあります。
理想的にはインプットはほどほどにして、
あとはアウトプットをメインにした方が
英語力の伸びは早いのだろうなあと思います。
そんなこんなで時は過ぎ
昨今はTOEIC Speaking & Writingなるものが登場しております。
私も近々初受験する予定で
参考書を買って勉強中なのですが
大変よくできた試験だと思います。
選択式のListening & Reading と違い
完全な自由回答形式なので
格段にやりがいがあります。
何点採れるのかワクワクドキドキではありますが
くれぐれも麻薬中毒にならないように気をつけたいと思います笑